林芳正官房長官、捕鯨文化尊重の立場を強調「わが国の伝統的な食文化の継承は重要」
記者会見を行う林芳正官房長官=9日、首相官邸(春名中撮影)
林芳正官房長官は9日の記者会見で、水産庁が新たに「ナガスクジラ」を捕獲の対象として認める方針を固めたとの一部報道に関連し、「鯨類は重要な食料資源であり、他の海洋生物資源と同様に科学的根拠に基づき、持続的に利用すべきだ」と述べた。日本の捕鯨文化には国際社会からの批判もあるが、「わが国の伝統的な食文化を継承することが重要だ」と強調した。
その上で「政府としては捕鯨を取り巻く国際環境の改善を図るため、関係国との連携や働きかけの強化、必要な外交上の措置を講じつつ、鯨類の持続的な利用を進める」と語った。