朝ドラ「虎に翼」5月8日第28話あらすじ 寅子(伊藤沙莉)らは香淑(ハ・ヨンス)との思い出作りで海へ 涼子(桜井ユキ)も高等試験を受けられないことを告白
(手前中央)崔香淑(ハ・ヨンス)、(奥)大庭梅子(平岩紙)、猪爪寅子(伊藤沙莉)、桜川涼子(桜井ユキ)、山田よね(土居志央梨)(C)NHK
NHK連続テレビ小説「虎に翼」(総合など)第6週「女の一念、岩をも通す?」(第26~30話)の第28話が8日、放送される。
日本初の女性弁護士で、のちに裁判官になった三淵嘉子さんの人生をもとにした物語を描く朝ドラ「虎に翼」。女優の伊藤沙莉が主人公の猪爪寅子役を演じる。主題歌「さよーならまたいつか!」を歌うのは、シンガー・ソングライターの米津玄師。語りを「カーネーション」(2011年度後期)で主演を務めた女優の尾野真千子が担当する。
「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」振り返り
昭和12(1937)年、明律大法学部で最終学年となった寅子は、山田よね(土居志央梨)らクラスメイトたち、そして猪爪家に下宿する佐田優三(仲野太賀)とともに高等試験に挑戦するが、結果はそろって不合格。24歳になり卒業も控えた寅子は、母のはる(石田ゆり子)から諦めろと言われたが、父の直言(岡部たかし)の応援もあり、働きながらという条件で勉強を続けることが許された。
(左から)雲野六郎(塚地武雅)、猪爪寅子(伊藤沙莉)(C)NHK
明律大の学友の中で口述試験に進んだ者のうち、花岡悟(岩田剛典)と稲垣雄二(松川尚瑠輝)が合格したが、寅子たちの1年先輩で、ただ1人の女子、久保田聡子(小林涼子)は不合格。久保田の優秀さをよく知る寅子たちは、花岡たちを祝福しつつも結果に納得がいかなかった。そんな寅子たちのもとに、同大女子部の新入生募集が中止になるという知らせが入った。年々入学志願者が減り、高等試験の合格者も出せなかったため仕方ないと受け止める者もいたが、朝鮮からの留学生で普段はおとなしい崔香淑(ハ・ヨンス)が激怒。ものすごい剣幕で、教授の穂高重親(小林薫)らに詰め寄った。寅子たちも一緒に土下座して頼んだ結果、翌年の高等試験で合格者が出た場合は新入生募集を再開するよう方針が改められた。
昭和13年春、寅子たちは明律大を卒業。寅子は直言が無罪になった「共亜事件」の裁判で知り合った弁護士、雲野六郎(ドランクドラゴン・塚地武雅)の法律事務所で働きながら、高等試験合格を再び目指すことになった。寅子のひそかな楽しみは、昼休みに、裁判官になるための実務修習に励んでいる花岡と日比谷公園で一緒に弁当を食べることだった。花岡は裁判官の桂場等一郎(松山ケンイチ)のもとで働いているという。義理の姉、花江(森田望智)は、花岡との結婚を勧めたが、寅子は「すぐそういう話につなげる」とはぐらかした。
一方、大学近くの甘味処「竹もと」で働きながら勉強を続けていた香淑のもとに、再び特高警察がやってきた。兄、潤哲(ユン・ソンモ)が思想犯の疑いをかけられたことで、香淑自身もずいぶん前から目をつけられていた。兄の居場所を尋ねられた香淑は、朝鮮に帰ったと話し、朝鮮語で書かれた手紙を見せた。そこには早く帰国するよう勧める兄の言葉が書かれていた。刑事の馬場(町田悠宇)は何かあればすぐ知らせるよう言い聞かせ、弁護士を目指して勉学に励む香淑に「無駄な努力と言ったろうに」と吐き捨てて去っていった。香淑は、以前特高から取り調べを受けた際、馬場から思想犯と疑われた兄を持つ朝鮮人を試験に受からせるわけがないと現実の厳しさを教えられ、弁護士になる夢を諦めていたが、これから法律を学ぶ女性たちのためにという一心で高等試験を受験したことを明かした。寅子たちは香淑が人知れず抱えていた事情に衝撃を受けたが、学友たちが次の試験を終えるのを見届けたいという香淑に、よねは朝鮮に帰るタイミングは「今しかない」と助言した。
(奥左から)玉(羽瀬川なぎ)、桜川涼子(桜井ユキ)(C)NHK
「虎に翼」第28話あらすじ
香淑との思い出作りのため、寅子を含む同窓生たちは海へ出掛けるが、華族令嬢の桜川涼子(桜井ユキ)も大きな問題を抱えていた。父の侑次郎(中村育二)が失踪し、家を継ぐためにやむなく涼子が婿を取ることになったという。試験はもう受けられないと言い出した涼子に、山田よね(土居志央梨)は怒りをぶつけるが、母の寿子(筒井真理子)を「見捨てることができない」という涼子の言葉に、しぶしぶ引き下がる。