昔の青森駅には青函連絡船直結ホーム 懐かしの写真展
昭和30年代に撮られたという青森駅の写真=青森市、青森まちかど歴史の庵「奏海」提供
昭和のJR青森駅には「日本一」長かったとされるホームがあり、青函連絡船乗り場に直結していた――。青森市本町の「青森まちかど歴史の庵(いおり)『奏海(かなみ)』」で、写真展「懐かしの昭和/青森市」が開かれている。JR青森駅や閉店したデパートなど昭和の写真20点あまりが展示されている。
庵主(あんしゅ)の今村修さん(82)によると、昭和30年代に撮られたという青森駅の写真では、三角の屋根に丸い時計があしらわれている。駅前には、荷を背負った行商の女性の姿。高度成長前で車はまばらだ。
会場にはほかに、ロータリーのあった国道4号と柳町通りの交差点付近のパノラマ写真や、ブルドーザーで雪かきしている様子の写真もある。
青森まちかど歴史の庵「奏海」の会は、空襲の資料の収集を狙いとした集まりが中心。今村さんは「まちが歩んできた歴史を知り、次にどうつなげていくか。資料の中から方向性をみつけて欲しい」と話している。
6月28日まで。入場無料。問い合わせは同会(017・777・6200)。(江湖良二)