新型宇宙船「スターライナー」打ち上げ延期、エンジンバルブに問題見つかる
2022年の無人飛行試験でISSへ接近する新型宇宙船「スターライナー」(NASA提供)
【ケネディ宇宙センター(米フロリダ州)=冨山優介】米航空宇宙局(NASA)は、6日午後(日本時間7日午前)に予定していた米ボーイングの新型宇宙船「スターライナー」の有人飛行試験を延期したと発表した。スターライナーを搭載するロケット「アトラス5」のエンジンバルブに問題が見つかったという。次の打ち上げ目標日は、詳細を調べた上で再設定する。
スターライナーは今回が初の有人試験で、NASAの宇宙飛行士2人を乗せ、フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げ予定だった。ロケット製造元の宇宙企業「ユナイテッド・ローンチ・アライアンス」とNASA、ボーイングが、見つかったトラブルの詳細を調べている。
スターライナーは国際宇宙ステーション(ISS)へ飛行士を運ぶ宇宙船として、ボーイングがNASAの支援を受けて開発を進めていた。