巨人の本拠地移転「前提ではない」 築地再開発めぐり、読売側が説明

築地市場跡地の再開発で計画されているスタジアムのイメージ=三井不動産提供

　築地市場跡地（東京都中央区）で計画する再開発の事業予定者に東京都から選定された三井不動産、トヨタ不動産、読売新聞グループ本社の社長が1日、都内で会見を開いた。約19ヘクタールの都有地に約5万人収容の屋根付きスタジアムや高級ホテルなどが建てられる。多くの施設は2032年度に竣工（しゅんこう）予定。

築地市場跡地の再開発で計画されているスタジアムのイメージ=三井不動産提供

　スタジアムはスポーツのほか、コンサートなどでも使用する計画だ。プロ野球・巨人のオーナーでもある山口寿一・読売新聞グループ本社社長は「（東京ドームからの）本拠地移転を前提に検討してきたものではない」と説明し、移転の可能性を問われると「なかなか大仕事。相当な調整も必要」と語った。

　都が選んだ再開発事業予定者は、この日の会見に出た3社を中心とする計11社のグループ。社屋が隣接する朝日新聞社も協力企業として加わっている。