岸田首相「逆転の錦織!」連呼も補選敗北 テレ朝アナ「追っていることを明かしてしまっている」
テレビ朝日の上山千穂アナウンサー(48)が28日放送のBS朝日の報道番組「日曜スクープ」(日曜午後7時)に出演し、同日開票の衆院3補選で、自民党が、直接対決となった島根1区を含む3選挙区で全敗となったことを伝えた。
番組では島根1区で、小泉進次郎氏、石破茂氏、岸田文雄首相ら自民党の要職が連日、応援演説のため現地入りしたことを伝えた。また岸田首相が自民候補の元財務官僚の錦織功政氏(55)の応援で「大事な選挙。逆転の錦織!逆転の錦織!ぜひ皆さまの力で押し上げていただきますよう」と連呼した様子を放送。上山アナは「一部、声も枯れながら力の入った応援演説ではあったんですけど、『逆転の錦織』という形で、錦織さんが後を追っているということを明かしてしまっているような演説になってきていると思ったんですけど」と私見を語った。
自民党派閥の裏金事件や元自民党議員の公選法違反事件を受けた補選で、自民党は候補すら擁立できず不戦敗となった東京15区、長崎3区に加え、唯一候補者を擁立し、与野党対決となった島根1区でも立憲民主党で元衆院議員の亀井亜紀子氏(58)に敗れた。細田博之前衆院議長の死去に伴う「弔い選挙」で、通常は自民党に有利なはず保守王国の島根での敗北で、自民党安倍派の裏金事件が結果に直結する結果となった。
テレビ朝日(2023年10月撮影)