岸田首相、政務三役の相次ぐ辞任に「任命責任者として重く受け止め」…衆院予算委
衆院予算委員会で答弁する岸田首相(21日午前、国会で)=源幸正倫撮影
衆院予算委員会は21日午前、岸田首相と全閣僚が出席する基本的質疑を行い、経済対策の財源の裏付けとなる2023年度補正予算案が実質審議に入った。
首相は、9月の内閣改造以降、政務三役が相次いで辞任したことについて、「任命責任者として重く受け止めている」と述べた上で、「物価高騰など先送りできない課題に結果を出し、国民の信頼回復に努めていく」と強調した。
経済対策の意義に関しては、「減税と給付を組み合わせ、デフレ脱却の兆しを来年から再来年につなげていく」と説明した。持続的な賃上げを目指す考えも示した。
一方で、米国のサンフランシスコで実施した中国の習近平(シージンピン)国家主席との首脳会談について、首相は「対話を積み重ねていく方向性を確認したことは大きな成果だった」と振り返った。中国による日本産水産物の輸入禁止措置に対し、「我が国の懸念事項について率直にはっきりと先方に伝えた」とも語った。いずれも自民党の若宮健嗣氏の質問に答えた。