大谷翔平が感情あらわ、重圧跳ね返す同点打「そういうシチュエーションで打席に立てるのはうれしいこと」

延長１０回、同点打を放った大谷（３日）＝ＡＰ

　【ロサンゼルス＝帯津智昭】米大リーグは３日、各地で行われ、ドジャースの大谷はブレーブス戦に２番指名打者で出場し、延長十回に同点打を放って３打数１安打１打点、２盗塁だった。チームは延長十一回、４―３でサヨナラ勝ち。ブルージェイズの菊池はナショナルズ戦に先発し、６回１失点、７奪三振と好投したが、勝敗はつかなかった。試合は３―９で敗れた。

　大谷が雄たけびを上げた。１点を追う延長十回一死二塁に値千金の同点打。一塁ベースを回ったところでは、味方を鼓舞するように両手を下から上へとあおり、感情があふれ出た。

　エンゼルスでチームメートだった相手右腕のイグレシアスが４球連続で投じてきたチェンジアップを中前に運んだ。１ボール２ストライクと追い込まれ、外角低めのボールゾーンへ遠ざかる難しいボールだったが、最後は右手１本で食らいついた。十一回、新人パヘスの適時打でサヨナラ勝ちを収めると、ベンチを飛び出し、山本とハイタッチ。歓喜の輪に加わった。

　重圧のかかる場面について、「そういうシチュエーションで打席に立てているのは、自分にとってはうれしいこと」と語る。しかし、試合前時点の打率は３割３分台ながら、得点圏では１割８分４厘と低迷。本人も納得していなかっただろうが、そうした鬱憤（うっぷん）を晴らすような一打になった。「大きな安打だった」とロバーツ監督。休養による欠場を経た一戦で、チームを救った。