品川区立小中学校、校庭に金物やクギ計5075点…児童けが受け緊急点検
(写真:読売新聞)
東京都品川区立小学校の校庭で1月、地面から突き出ていた杭(くい)状の金物で児童がけがをした事故を受け、区は4月30日、区立小中学校で行った緊急安全点検の結果、金物やクギ計5075点が見つかったと発表した。新たにけがをした子どもはいないという。
区教育委員会は事故を受け、2月3日~3月29日に、土や天然芝の校庭を持つ区立小中学校23校の計27か所で、金属探知機による点検を実施。反応があった場所では、深さ10センチまで掘って金属物を取り除いたほか、点検中に見つかったガラス片などの危険物2719点も回収した。
区教委は再発防止策として、校庭で杭状の金物を使用することを原則禁止とするほか、各校で利用前の安全確認や利用後の清掃などの実施を呼びかけていくという。荒木孝太・学校施設担当課長は「点検結果を重く受け止め、児童・生徒の安全に向けて対策を徹底していく」と話した。