各地で判明の公営バス運賃着服、神戸市交通局が調査したら不正な払い出し12回
神戸市役所
神戸市交通局は4月30日、神姫バスに運行管理を委託している市バスの落合営業所の40歳代男性運転士が、運賃箱から現金を着服していたと発表した。市交通局は同日、兵庫県警須磨署に被害届を提出。同社は26日付で、男性運転士を懲戒解雇した。
市と同社の発表では、運転士は2023年12月~24年4月、回送中などに計12回、不正に運賃箱内の硬貨を手動で払い出す操作を行った。12件で着服した金額は、計3070円とみられる。
他都市の公営バスで運賃を着服する事案があり、市が調査をする中で発覚。男性運転士による不適切な操作が疑われる払い出しが多かったため、事情を聞いたところ、「飲食代に使った」と着服を認めたという。
市は、ドライブレコーダーで確認できた2件350円分について被害届を提出。23年11月以前にも着服がなかったかを調べている。