古川聡・宇宙飛行士、ISSから帰還前「ラストスパートで着実に仕事したい」…記者会見
記者会見でISSでの長期滞在について振り返る古川聡・宇宙飛行士=JAXA提供
国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中の古川聡・宇宙飛行士(59)が20日夜、記者会見し、予定していた半年の滞在期間が過ぎるのを前に、「地球帰還までのラストスパートで着実に仕事したい」と心境を語った。
古川さんは昨年8月、米宇宙企業スペースXの宇宙船クルードラゴンでISSに到着した。宇宙飛行は2011年以来、2回目で、59歳での飛行は若田光一・宇宙飛行士と並び、日本人として最高齢を記録した。
滞在中は、微小重力の環境を利用した科学実験や将来の有人月探査に向けた水再生システムの実証などに取り組んだ。古川さんは地上からの支援にも触れ、「素晴らしいチームメートがいることを実感しながら仕事ができた」と振り返った。
古川さんは、後任の飛行士がISSに到着する3月以降、地球に帰還する。