元近鉄投手の佐野慈紀氏「右腕を切断することに」 ブログで糖尿病の治療公表、SNSで反響
佐野慈紀氏
プロ野球の近鉄、中日などで中継ぎ投手として活躍した佐野慈紀さん(56)が30日、自身のブログを更新し、糖尿病による治療を公表した上で、右腕の切断手術を5月1日に受けることを明らかにした。佐野さんの公表を巡り、X(旧ツイッター)では一時トレンド入り。佐野さんを激励する声などが寄せられている。
佐野さんは30日、「56歳」というタイトルでブログを更新した。4月30日に56歳の誕生日を迎えたことを明かし、自身の半生を振り返った。
ブログでは、昨年4月に「重症下肢虚血」であることが判明し、長期の治療になったことを報告した。さらに今年1月には心臓弁膜症が判明したという。ブログでは「動脈硬化が激しく回復がままならない。糖尿病による影響は恐ろしい」などと糖尿病の治療中であることを明かし、「感染症が進み、明日(5月1日)右腕を切断することに」とつづった。
右腕の切断手術について、佐野さんは「受け入れることなんて出来ないけど生きる為には乗り越えないとな」とし、「これも長い人生の一つ。そう思いたい」などと自身の思いを明かした。
今回のブログの内容が一部で報道されると、Xでは「佐野慈紀氏」が一時トレンド入り。Xには「元野球選手が利き腕を失うなんて考えるだけで辛い」「闘病は辛いけど前向きに頑張ってほしい」などといった声が寄せられた。
厚生労働省のホームページによると、糖尿病は神経障害などの合併症を引き起こすほか、脳卒中、虚血性心疾患などの発症の要因となることでも知られている。
佐野さんは近畿大工学部を経て、1991年にドラフト3位で近鉄に入団。96年には中継ぎで57試合に登板した。中日、オリックスでもプレーし、2003年に現役を引退した。現在はプロ野球の評論家として活動している。