元白鵬の宮城野部屋が事実上「部屋消滅」厳罰論議の可能性も 23日に日本相撲協会臨時理事会
元横綱白鵬の宮城野親方
日本相撲協会は23日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、弟子の幕内北青鵬(22)の後輩力士への暴力行為に対する監督責任で、宮城野親方(38)=元横綱白鵬=の処分を協議する。
調査を委嘱された協会のコンプライアンス委員会(青沼隆之委員長=元名古屋高検検事長)は同親方の「2階級降格」(委員から最下位の年寄に降格)と「減俸」、北青鵬には「引退勧告」の処分案をまとめたことが判明している。
宮城野親方はコンプラ委の聴取に、北青鵬の暴行疑惑を「知らなかった」と主張したとされるが、深刻な問題を把握できなかったこと自体が重大とし、後輩力士から被害の報告が耳に入っていたという声もある。
協会関係者によると、事実上の「部屋消滅」となる厳罰が論議される可能性もあるという。平成22年5月、暴力団関係者の観戦に関与した師匠の部屋が閉鎖され、「一同預かり願い届」が提出されて所属の力士や行司、床山らが同じ一門の部屋へ転属。当該の師匠は部屋付き親方となり、24年4月に閉鎖が解除されて再開された事例がある。