佐々木麟太朗、既にスタンフォード大で人気者、チームメート「俺たちはみんな麟太朗マニア」「打球音が違う」ジ・アスレチックが特集
佐々木麟太朗
米ジ・アスレチックは1日(日本時間2日)、「スタンフォード大の19歳の天才、日本から大リーグへの新たな道を切り開きつつある」とのタイトルで、花巻東高校を卒業して米国のスタンフォード大に進学した佐々木麟太朗一塁手を特集した。
記事によれば、佐々木は既にチームに溶け込んでいるようだ。紅白戦では対戦相手からヤジが飛ぶのが普通だが、佐々木が打席に入ったときだけは両軍のナインから「いけ、リンタロー!」「カモン、リンタロー!」「かっとばせ!」と応援の声が上がるという。
あるチームメートは「俺たちはみんな『麟太朗マニア』なんだ」。というのも、打撃練習では照明塔の上を越える場外弾を連発し、周囲の度肝を抜いているという。「打球音が違うんだ。目をつぶっていても、音を聞けばあいつだと分かる」「あいつがここにいることが、いまだに信じられない」
さらには「まるでバリー・ボンズだ。きっと、ボンズのレベルまで行くね。照明塔の上まで飛ばすなんて、クレージーだ」と、通算762本塁打はメジャー記録のレジェンドを引き合いに出すチームメートもいた。
佐々木はエスケア監督からフルタイムの通訳を用意すると打診されたが、「チームメートといた方が早く言葉の壁を破れると思う」と、これを辞退。チームメートは「これを聞いて、みんな『よっしゃ、やってやろうじゃないか』と奮い立ったね。あいつは本当にチームの文化を受け入れ、みんなと一緒にいようとしているということだ。普通のチームメートで、話していると超有名だなんて分からない。多くの人に知られる存在だって、あいつから持ち出したことも一度もない」と、意気に感じたという。
4月に誕生日を迎えた佐々木は、自身のインスタグラムで「本日、アメリカ時間では私の誕生日で、チームメイトにディナーに連れて行ってもらい、祝っていただきました。素敵な1日を過ごせました!」(原文ママ)とつづった。
記事は最後のエピソードとして、練習でホームランを流し打った佐々木をチームメートが「ああ、こりゃあ風だな」とからかうと、佐々木が英語で「It‘s not the wind(風じゃないよ)」と返したと紹介して締めた。