任天堂、非公式Nintendo Switchエミュレーター「Yuzu」のコピーに対する削除要請を8500件提出

After it shut down officially in March.

任天堂が、非公式のNintendo Switchエミュレーター「Yuzu」のコードのコピー8500件以上に対し削除要請を提出した。Yuzuは2024年3月、開発元が訴訟の和解金として240万ドル（約3億7000万円）を支払って公開停止となっていた。

PC Gamerが報じたように、開発者向けプラットフォームのGitHubでは、任天堂が4月29日に削除要請を提出したことを受け、Yuzuのコードを含む8535のリポジトリが削除された。

任天堂によると、Yuzuの公開停止後、同サイトのユーザーらがコードのコピーをアップロードしていたため、「デジタル・ミレニアム著作権法で保護されている作品へのアクセスを事実上制御する技術的対策を違法に回避することを主目的とした」ソフトウェアを使って、無料でNintendo Switchのゲームにアクセスできる状態が続いていたという。

Yuzuは任天堂の技術的な保護対策を違法に回避し、Nintendo Switch用ゲームの違法コピーを動作させている

「報告されたリポジトリは、YuzuエミュレーターまたはYuzuエミュレーターに基づくコードへのアクセスを提供している」と申し立てられている。「Yuzuは任天堂の技術的な保護対策を違法に回避し、Nintendo Switch用ゲームの違法コピーを動作させている」

これは、任天堂がYuzuの開発者であるTropic Hazeを訴えた際に使用した表現と同じだ。同社は訴状で、2023年に発売された『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』が発売前に100万回違法コピーされたと述べている。

任天堂は著作権を有するコンテンツを保護するため、一貫して法的措置をとってきた。海賊版ROM配布サイト「RomUniverse」は、2021年に損害賠償金210万ドル（当時のレートで約2億3000万円）の支払いを命じられている。また、ゲームキューブとWiiのエミュレーターである「Dolphin」をSteamで公開することを阻止したこともあった。