乙武洋匡氏「ビジネスですね」東京15区補選で受けた妨害行為を「ワイドナショー」で振り返る
4月28日に投開票された衆院東京15区補選に出馬し、落選した作家の乙武洋匡氏(48)が5日に放送されたフジテレビ系「ワイドナショー」(日曜午前10時)に出演し、選挙戦で受けた他陣営からの妨害行為について振り返った。
同補選では、政治団体「つばさの党」の候補者や陣営関係者が乙武氏を含むほかの陣営への妨害行為を繰り返し、妨害行為を受けた側が街頭演説の告知などを行えないなど、異常な雰囲気の中での選挙となった。
乙武氏は、妨害行為について「僕が今回いちばんくやしかったのは、演説を邪魔されたというだけではなく、有権者は1票1票をだれに託すか決めるために主張を聴きに行きたい。それを全部妨害されるのは、立候補者側だけでなく、有権者にとっての権利が侵害されているのが許せないし、申し訳ないと思う気持ちでいっぱい」と振り返った。
乙武氏とともにゲスト出演した同局政治部の高田圭太デスクが「(つばさ側が動画を)YouTubeで流して、再生数稼ぎに使っているのではないかという指摘がある」と指摘すると、乙武氏は「ビジネスと思います」と断言した。
また「我々が演説をしようとスペースを確保しようとしているところに、向こうの選挙カーが大音量で真後ろに付けてきたり、車から降りてきて拡声器で私や聴衆に大きな声を叫んだりとかしていた。危ないと思ったのは、今回、こういう形で(街頭での)演説会ができなくなったので、ほぼ多くの陣営が選挙カーで街中を回る戦略に切り替えた。今度は、カーチェイスのような形でパトロールと称して、あおり運転のような形で、ずっとライブで配信していた」と振り返った。
16日の告示日には乙武氏の選挙カーの横につばさ側が選挙カーをつけ、候補者や陣営関係者が電話ボックスの上に登ってマイクを使って大声で叫び続ける、異常な光景も確認された。乙武氏は、自身も大声での第一声となった当時について「応酬しないと、みたいな。僕も初めての事態だったので…。1回応酬してしまってからは、小池さんに『ああいうのは無視して有権者の方と向き合っていきましょう』と言われ、その通りだなと思ってやれるようになった」と述べ「最初はカチンときた?」と問われると「そうですね」と応じた。
乙武洋匡氏(2024年4月28日撮影)