中国の空母「福建」、初の試験航海か…海事局「東シナ海の一部海域で船舶の航行禁止」
中国の国旗
【北京=東慶一郎】中国海事局は30日、「軍事活動」のため、上海沖の東シナ海の一部海域における船舶の航行を5月1日から9日まで禁止すると発表した。香港紙・星島日報(電子版)は、中国軍3隻目の空母「福建」が初の試験航海を行う可能性があるとする専門家の見方を伝えた。
福建は、ウクライナから購入した船体を改修した「遼寧」、国産初の「山東」に続く3隻目の空母で、上海の造船所で建造された。全長約320メートル、満載排水量は約8万トンに及ぶ。リニアモーターカーの原理で艦載機を射出する電磁式カタパルトを初採用した。
試験航海では、エンジンや機器の作動状況、艦載機の射出を確認するとみられる。通常、こうした試験航海を10回程度繰り返し、問題がなければ就役する。