ロバーツ監督にポルシェのミニカー贈った大谷翔平、本物は「ワールドシリーズ勝ったら考える」
大谷翔平(中央)からプレゼントされたポルシェのミニカーを手に、報道陣の前で大谷を祝福したロバーツ監督(右)(4日、ドジャースタジアムで)=帯津智昭撮影
【ロサンゼルス=帯津智昭】米大リーグ・ドジャースの大谷翔平は4日(日本時間5日)、本拠地ロサンゼルスでのブレーブス戦に2番指名打者で出場し、三回に6試合ぶりの本塁打となる8号ソロを放つなど5打数3安打2打点だった。チームは11―2で大勝した。日本生まれの選手のドジャース在籍時の通算本塁打数で、那覇市生まれのロバーツ監督の7本を抜いて単独最多となる節目の一発となった。
取材エリアに来た大谷は、最初から笑顔だった。監督の記録を抜いたことについて、「すっきりしました」。相手右腕の内角高めの90・2マイル(約145キロ)の直球をとらえて右中間に運び、「インサイド寄りだったけど、反応して引っ張れた。いい角度で上がって、ちょっと詰まっていたけど、何とか入ってくれてよかった」と振り返った。
取材の最中には、高級車ポルシェのミニカーを手にしたロバーツ監督が歩み寄り、「ショウヘイ、おめでとう!」と笑顔で語りかけた。ミニカーは、監督の記録に並んだことを受け、大谷が前日にプレゼントしたもの。大谷は「車が欲しいと言っていたので、(ジョークでおもちゃを贈り)喜んでもらって良かった。今後何かあれば、またやりたい」と笑みを浮かべ、米メディアから本物の車をプレゼントするかと問われると「ワールドシリーズで勝てたら考えます」と切り返した。
大谷は四回、左翼への適時打で追加点を挙げた。マンシーが3本塁打を放つなど、打線が爆発したドジャースは16安打11得点で大勝した。「全体的にみんな(バットが)振れていて、いいつながりだった」と大谷はチームの好調ぶりに納得の表情を見せた。
ロバーツ監督は試合後の記者会見で、「ショウヘイは気持ちよくプレーでき、勝つ野球ができて興奮しているのだと思う。これまでにないほど、楽しんでいるようだ」と目を細めた。