レッドソックス・上沢直之がマイナー降格、球団正式発表 10日間のメジャー生活で2登板のみ
上沢直之投手(AP)
レッドソックスは8日(日本時間9日)、上沢直之投手(30)を傘下マイナー3Aのウースターに降格させることを発表した。4月28日(同29日)に初めてメジャーに昇格し、10日間で登板は救援による2登板のみで、0勝0敗、防御率2・25だった。
上沢は昨季終了後に日本ハムからポスティングシステムを行使して、レイズとマイナー契約。メジャーキャンプに招待選手として参加したが、オープン戦では4登板で0勝1敗、防御率13・03と結果を残せず、マイナー行きが通達された。その後入団時に締結していた条項を行使して退団。金銭トレードでレッドソックスに加入した。
レッドソックスでは傘下マイナー3Aのウースターで3試合に登板。いずれも先発で2勝1敗、防御率4・80の成績を残して、4月28日(同29日)の本拠地・カブス戦でメジャー登録され、2日(同3日)の本拠地・ジャイアンツ戦でメジャーデビュー。8回から2回を投げて1人の走者も許さないパーフェクト投球を見せた。日本人メジャーリーガーがデビュー戦で2回以上を投げて1人の走者も出さないのは史上初の快挙だったとあって「すごく緊張した。そんなに緊張しないかなと思っていたけど、上がったら不思議な感覚になった。『やっぱり緊張するよな』と思いながら投げた。素敵な経験だった」と振り返っていた。
翌3日(同4日)も登板して2連投。だが、押し出し四球を与えるなど2回43球を投げて2安打2四球、1失点で防御率は2・25になっていた。その後は登板がなかった。