メジャー4勝目の山本由伸「自分のピッチングができてきている」、大谷翔平からは「三振が取れて良かったな」
先発した山本由伸(7日)=USAトゥデー
【ロサンゼルス=帯津智昭】米大リーグ・ドジャースの山本由伸は7日(日本時間8日)、本拠地ロサンゼルスでのマーリンズ戦に先発し、メジャー自己最長の8回を5安打2失点、無四球の好投を見せ、自身3連勝で4勝目(1敗)を挙げた。2番指名打者で出場した大谷翔平は2打数無安打、2四球。試合は8―2で、ドジャースは6連勝を飾った。
ドジャースタジアムで初勝利となり、山本は「すごくうれしく思うし、長いイニングを投げられたので、そこが一番良かった」と振り返った。
制球が抜群で、ストライク先行で攻めた。一回から二回にかけて19球連続でストライク。八回までの全97球のうち、75%にあたる73球がストライクだった。「しっかり自分のピッチングができてきているところは、すごく自信になる」。2本のソロ本塁打を許したものの、大量得点の援護もあり、危なげなかった。
自己最長の8回を投げきったことについては「少ない球数で長く投げられるのは一番、理想的だと思っている。こういったピッチングが、勝利以上にチームにいい影響が出るなら、すごくうれしい」と喜んだ。
直球、スプリット、カーブを軸としながら、3勝目を挙げた前回のダイヤモンドバックス戦からスライダーを投げ始め、この日はツーシームも初めて投じたという。「(捕手と)話し合いながら、必要な場面で投げて、相手に合わせた投球をしていけたら」と今後を見据えた。
この日、奪三振が5個と少なかっただけに、八回二死から空振り三振で締めた山本がベンチに戻ると、大谷から「(最後に)三振が取れて良かったな」と声をかけられたという。大谷との関係について、山本は「投げているときは意外と話すことは少ないけど、登板後はよく声をかけていただいている」と語った。