ボーイング機で相次ぐトラブル…セネガルで離陸中の機体から出火し10人負傷、トルコでタイヤ破裂
【ニューヨーク=小林泰裕】アフリカ・セネガルの首都ダカール近郊の空港で9日、マリの首都バマコに向けて離陸中のボーイング機「737―300」から出火し、パイロットら少なくとも10人が負傷した。
セネガルの航空担当閣僚のX(旧ツイッター)への投稿によると、同機には乗員・乗客計85人が搭乗しており、離陸中に急ブレーキをかけた影響で滑走路を外れて停止した。AP通信によると、火災が発生し、乗客らは緊急脱出用スライドを使って脱出した。
緊急脱出用スライドを使って脱出する乗客ら=AP
事故機はセネガルの航空会社トランスエアーが運航しており、当局が原因を調べている。米紙ニューヨーク・タイムズによると、事故機は1994年に製造された。
また、AP通信によると、9日にはトルコ南部のガジパシャ空港で、ボーイング機「737―800」の着陸中にタイヤ1本が破裂した。乗客・乗員190人に負傷者はいなかった。
ボーイング機では1月に飛行中の機体の一部が吹き飛ぶ事故が発生しており、安全管理への懸念が強まっている。