パンダのタンタン「ありがとう」 〝神戸のお嬢様〟追悼式でファンら涙 王子動物園
ジャイアントパンダ「タンタン」の追悼式で、感謝の思いを述べる飼育員の梅元良次さん=10日、神戸市立王子動物園(南雲都撮影)
神戸市立王子動物園(同市灘区)で飼育され、3月31日に死んだジャイアントパンダのタンタン(旦旦)の追悼式が10日、同園の動物園ホールで行われた。久元喜造市長や園の職員のほか、抽選で決まった一般参列者など、約160人がタンタンへの感謝を伝えた。
追悼式では、タンタンのメモリアルムービーを上映。タンタンがササやタケノコを食べる姿などがスクリーンに映し出されると、涙を拭う人もいた。飼育員の梅元良次さんは「本当によく頑張ったね。(担当した)16年間、本当にとても楽しかった。ありがとう」とタンタンの遺影に呼びかけていた。青谷愛児園の園児らによる合唱や参列者の献花なども行われた。
京都府長岡京市の会社員、上村智慧子さん(35)は「ありがとうの気持ちしかない。これで最後なのかという気持ちで献花した。この場に参加できてよかった」と話していた。