パリ五輪の聖火、ギリシャからフランスに上陸…１５万人が見守る

パリ五輪の聖火を載せた帆船の到着を祝う多くの船が参加して行われたパレード（８日）＝守谷遼平撮影

　【マルセイユ（仏南部）＝平地一紀】パリ五輪（７月２６日開幕）の聖火が８日、開催国のフランス・マルセイユに上陸した。五輪発祥の地、ギリシャから帆船で運ばれた聖火は、大勢の市民らが見守る中、市中心部の旧港に持ち込まれた。

　２０１２年ロンドン五輪の競泳男子５０メートル自由形金メダルのフローラン・マナドゥ選手が、トーチを掲げて下船。その後、トーチを受け取った地元出身の人気歌手が聖火皿に点火し、盛りあがりは最高潮に達した。大会組織委員会によると、聖火上陸の様子を見ようと、１５万人ほどが旧港に駆けつけたという。

　仏国内の聖火リレーは９日にスタートし、最初の走者は、サッカーの強豪で地元のマルセイユやＪリーグの浦和でプレーした元仏代表ＤＦのバジール・ボリさんが務める。６月には１度、本土を離れ、南太平洋のポリネシアなど世界各地を回った後、本土に戻る予定。