ハマスがイスラエルの停戦提案に修正要求 米国は受け入れ迫る
パレスチナ自治区ガザ地区に向けて砲撃するイスラエル軍の車両=イスラエルで4月30日、ロイター
イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘停止などを巡る間接交渉を巡り、仲介国のエジプトを訪れたイスラエル代表団は1日、ハマスからの回答を文書で受け取った。カタールメディアが報じた。イスラエルはパレスチナ自治区ガザ地区での恒久的な停戦について言及する提案をしており、ハマスは一部修正を要求したとみられる。
イスラエル政府は、ハマスの要求について2日の閣議で議論する。エジプト当局者はイスラエルの回答を受け、ハマスが最終的な結論を出すと述べた。ハマスが要求した修正内容は明らかにされていないが、停戦を巡る交渉は山場を迎えている。
イスラエルを訪問中のブリンケン米国務長官は1日、ネタニヤフ首相と会談した。米国務省によると、ブリンケン氏は間接交渉を巡り「停戦を拒んでいるのはハマスだ」と強調。一方で、交渉を前進させるため、ハマスからの修正要求について議論したとみられる。またネタニヤフ氏との会談に先立ち、イスラエルのヘルツォグ大統領とも面会。ブリンケン氏は「我々は人質の解放につながる停戦を今すぐ実現させようと決意している」と述べた。
中東メディアによると、ハマスはイスラエルが今後数カ月、ガザで戦闘を再開しないことを保証するように求めているという。【エルサレム松岡大地、ワシントン松井聡】