スープの素はいりません。どんな野菜も絶品!〈黄金比ポタージュ〉レシピ
スープの素はいりません。どんな野菜も絶品!〈黄金比ポタージュ〉レシピ
スープの素いらず!どんな野菜もおいしいポタージュに【いそがし家庭は金で解決だ!】第60回
毎日の料理の手間や負担が減らせる調理器具があれば、ごはん作りはラクになる、そしてよりおいしくなる! お掃除を自動掃除機に頼るなら、料理も便利な道具を活用しませんか? アイデア溢れる料理家としても人気の高い稲田俊輔さんが、おすすめの製品を使った夕ごはんに役立つオリジナルレシピを提案します。忙しい家庭にとって一番惜しいのは「時間」。優秀な調理器具や調理家電で貴重な時間を手に入れる=【お金で解決しよう!】という連載です。
教えてもらうのは……稲田俊輔さん
稲田俊輔さんが「僕のライフスタイルを大きく変えた便利な調理器具!」と公言し、公私ともにヘビーユースしている「マジックブレット」のミルミキサー。とてもパワフルかつ頑丈でありながら場所を取らないコンパクト設計。常にキッチンの隅に置いておけて、気軽に手に取れる使い勝手のよさが大きな魅力だといいます。 その魅力にすっかり魅了され、稲田さんはスパイスを挽く以外にも、ポタージュスープ、ドレッシング、ごまだれ、焼き菓子のタネや各種ペースト、自家製中濃ソースや自家製濃縮麺つゆに至るまで、「ミルミキサーで何ができるかな?」をお題に、これでできる作業は全て行うという、今や手放せないキッチンでのバディになっているそう。
稲田俊輔さんが愛する「マジックブレット」のフードプロセッサー機能。今回はそれを使って、家庭料理におけるみじん切りの王道レシピのひとつである「餃子」を作ります。餃子の皮は使わず、包む作業もなし!食べたいときにすぐできる簡単レシピです。
そんな日々愛用している稲田さんが紹介するレシピは、そのミルミキサーで作る「黄金比率ポタージュ」。 「ぜひ作っていただきたいのが、この野菜のポタージュスープです。『好みの野菜200g、玉ねぎ100g、牛乳150g、水150g、塩3g』、この割合で作ると、どんな野菜でもおいしいポタージュスープになりますよ。今回のレシピではバターを足してコクをプラスしています。よりリッチな味がお好きなら、生クリームなどを加えても」(稲田さん)
作り方は簡単! 野菜を蒸し煮にして、やわらかくなったらマジックブレットに牛乳とともに入れ、「ガー」するだけ。野菜の甘みを牛乳とバターのコクが引き立てる、ぽってりとした食感の食べるスープです。一緒に加えた玉ねぎの甘みと旨みがあるので、市販のコンソメ顆粒やスープの素なども不要。野菜嫌いの子どもにもおすすめな、体に染み渡るような、ホッとするやさしいおいしさのポタージュスープなのです。
「今回はにんじんとブロッコリーの2種のポタージュを紹介します。ほかに僕がおすすめする野菜は、かぶや大根、カリフラワーや白菜などです。お好きな野菜でぜひ作ってみてください。今回の分量でだいたい2~3人分。マジックブレットのミルミキサーのカップにちょうど入る量になっています」(稲田さん)
「蒸し煮→ガー」するだけでぽってり〈食べるスープ〉に
黄金比ポタージュスープ
[材料/2~3人分] (A)にんじん(またはブロッコリーなど好みの野菜/なんでもOK)…200g (A)玉ねぎ…100g (A)バター…15g (A)塩…3g (A)水…150g 牛乳…150g ※ブロッコリーのポタージュも材料はすべて同量。
[作り方] 1.にんじん(またはブロッコリー)と玉ねぎはひと口大程度に切る。 2.(A)の材料を鍋に入れて中火にかけ、沸騰したらふたをして、弱火で蒸し煮にする。15分程度煮て、野菜が完全にやわらかくなったら火からおろして粗熱を取る。 3.(2)を牛乳とともにミキサーに入れて20~30秒ほど攪拌し、鍋に戻して温める。
「スープと言うと、ブイヨンなど何らかのだし的なものが必須というイメージがあるかもしれませんが、ことポタージュにおいて、それは必須ではありません。もちろん入れたっておいしく、実際外食などでは入ってることの方が多いかもしれませんが、どちらかと言うとそれは「保険」的なものでもあり、良くも悪くもありふれた味になってしまいます。 普段料理をしているとあまり気づかないかもしれませんが、野菜はそれ自体にうま味が含まれています。主にグルタミン酸です。ポタージュは、野菜をなめらかにペースト化することで、そのうま味を最大限に感じ取れるようにする調理法と言えます。今回は甘味のあるニンジン、そしてグルタミン酸含有量の特に多いブロッコリーを使っているのでそのおいしさがとてもわかりやすいと思いますが、これ以外の野菜でも大抵はおいしいポタージュになります。複数の野菜をミックスするのもおすすめです。 このように「なめらかにすりつぶす」ことで素材の味わいがググッと高まる料理はたくさんあり、プロはそのテクニックを様々に活用するわけですが、これは家庭料理にももっと気軽に取り入れられたっていいんじゃないかなー、と思うのです」(稲田俊輔)
-クレジット- 調理/稲田俊輔 撮影/嶋田礼奈 スタイリング/山口裕子 取材/内田いつ子
■この調理器具もすごい!
寒い時期になると途端に恋しくなる「土鍋」ですが、普段は引き出しや棚の奥にしまい込んでいる方も多いかもしれません。今回は、土鍋を「鍋物用ではなく、あくまでひとつの調理器具として」使ってみた、という稲田さんオススメのお粥レシピをご紹介します!
今回の【いそがし家庭は金で解決だ!】は、「蒸し器」について。実は昔から餃子より焼売派だという稲田さん。今回はフライパンに重ねて使う専用の蒸しプレートを使って、「もしかしたら世界で一番うまい焼売」を作ります!場所も取らず、かませる布巾も不要な“進化型”蒸し器があれば、こんなに簡単に焼売が作れるんです。