ウクライナ東部の拠点制圧、プーチン氏「完全な成功」…英国防省「露軍部隊の戦闘能力が低下」
20日、ショイグ国防相(左)と面会するプーチン大統領=AP
ロシアのプーチン大統領は20日、セルゲイ・ショイグ国防相と面会し、露軍によるウクライナ東部ドネツク州アウディーイウカの制圧作戦について「完全な成功だった」と強調した。プーチン氏には自国軍がアウディーイウカの制圧に多大な犠牲を払ったとの印象を払拭(ふっしょく)する狙いがあるとみられる。
ショイグ氏も20日のタス通信のインタビューで、アウディーイウカを「最小限の損害」で攻略したと主張した。
ウクライナ軍は、昨年10月以降のアウディーイウカを巡る戦闘での露軍の損失が、「約4万7000人」に上ると主張している。
英国防省は20日、アウディーイウカを攻略した露軍部隊の戦闘能力が低下していると指摘した。露軍は部隊の再編と回復に一定期間を充てた上で、占領地の拡大を徐々に狙うとの見方を示した。