イスラエル軍、ガザ南部ラファからの民間人退避開始-攻撃の前触れか
Makeshift tents for displaced Palestinians at a temporary camp in Rafah, southern Gaza, on Friday, May 3, 2024. The temperature in Rafah, the southernmost city in Gaza, rose to 39.1C (102F) on April 24, 14C higher than the 30-year average for the same date.
(ブルームバーグ): イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザ南部ラファからの民間人の退避を始めた。かねて予想されていた攻撃の前触れの可能性がある。
イスラエル軍報道官は6日午前、「あなた方の居住地区のテロ組織に対し、極限の力をもって行動する」とX(旧ツイッター)に投稿。ラファ東部の住民に対してハンユニス近郊の「拡大人道地域」に向けて北上するよう呼びかけた。
エジプトの首都カイロでのイスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘休止に向けた交渉は膠着(こうちゃく)状態の様相を呈しており、そうした中でイスラエル軍による最新の動きが伝えられた。
イスラエルの公共放送KANニュースは、同国軍がラファでの地上作戦を準備していると報じた。
イスラエルのネタニヤフ首相は過去数カ月間にわたり、攻撃の前にラファの民間人を退避させると話していた。ラファには約140万人がおり、その大多数は昨年10月にイスラエルとハマスの戦闘が始まって以降、避難してきた。
民間人の大多数の退避にどの程度の期間を要するのかは不明。イスラエル当局者は数週間かかると非公式に認める一方、米国は安全に行うことができるか疑問を示している。
アラブ諸国の大半や多くの欧州諸国は、イスラエルがラファを攻撃すれば多数の犠牲者が生じると懸念し、攻撃を思いとどまるよう呼びかけている。
原題:Israeli Army Starts Moving People Out of Rafah, Israeli TV Says(抜粋)
(詳細を追加して更新します)
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