【MLB】エンゼルス・レンドンのネガティブ発言が波紋を広げる 元同僚「彼は全力を尽くしていない」
アンソニー・レンドン(ロイター=USA TODAY Sports)
エンゼルスのアンソニー・レンドン内野手(33)の〝ネガティブ発言〟が波紋を広げている。レンドンはアリゾナキャンプで報道陣に「野球は最優先事項ではない」「生計を立てるためにこれをやっている」などと冷めた考えを口にし、20日(日本時間21日)には多くの米メディアが取り上げて厳しく論評している。
元ナショナルズでチームメートだった通算368セーブのジョナサン・パペルポン氏はユーチューブ「ファウル・テリトリー」に出演し「彼は生身の運動能力と才能だけで逃げ切り、それができた。しかし、本当に成功していない。多くの才能を持っているが、全力を尽くしていない。もし私がGMならできるだけ早く排除しようとする」とバッサリ。さらにレンドンがエンゼルスと7年契約した際も「あの男を獲得する人は誰でも完全にだまされるだろう、と思った。史上最悪の取引になるだろう。それは証明されている」と不安が的中したという。
レンドンは2019年に打点王に輝き、同年オフに7年2億4500万ドル(当時226億円)でエンゼルスに移籍。しかし、度重なるケガで期待を裏切り、4年間で200試合の出場にとどまっている。そんな中でのネガティブ発言だけにファンを騒然とさせるのも無理はない。
MLBの公式サイトによれば、エンゼルスのペリー・ミナシアンGMも事態を憂慮し「重要なのは言葉より行動。私たちはこれまで熱心にプレーする姿を見てきた。彼はゲームを知っているし、プレーを楽しんでいる。今とてもいい状態だし、彼のビッグイヤーを期待しているよ」とかばった。低迷するチームを浮上させるにはレンドンの再起が不可欠だが、シーズンを待たずに完全にファンを失望させてしまったようだ。