『ウルトラセブン』 ウルトラホーク1号は分離合体メカの決定版!
『講談社MOOK ウルトラメカ大全』からおいしい所をつまんで、お届けします。気になった方は、ぜひ本書をどうぞ。
怪獣や宇宙人が出現して以来、その対抗手段として最先端のライドメカが次々と生みだされてきました。
ウルトラヒーローが怪獣と死闘を繰り広げるようになってからも、そうしたライドメカの進化は止まることなく、光の戦士たちの心強い相棒として、平和のための戦いを続けています。
今回は、『ウルトラセブン』の防衛チーム、宇宙怪獣エレキングや宇宙ロボットキングジョーなどとバトルを展開したウルトラ警備隊のメカをご紹介しましょう。
ウルトラセブンは恒点観測員として地球にやってきたが、地球人の自己犠牲の姿を見て、ともに戦うことを決意した。 ©円谷プロ PHOTO/講談社
地球は狙われている…今!
夕陽をあびて、ウルトラホーク1号発進! ©円谷プロ PHOTO/講談社
宇宙では、異星人同士による恒星間戦争が激化し、地球にも侵略の魔の手が次々と伸びようとしていました。
そんな世界で、地球防衛軍極東基地のエリート部隊、ウルトラ警備隊は宇宙人の侵略に対しての初動捜査を任務としています。
ウルトラ警備隊が保有するさまざまなウルトラメカのなかでも、主力装備となっているのが大型戦闘機のウルトラホーク1号です。
全長42メートルという巨体ながら、高い旋回性能や急降下能力を誇り、円盤や怪獣を相手に素晴らしい運動性能を発揮していました。
富士山麓の地下にある基地で「フォースゲート・オープン」のアナウンスとともにウルトラホーク1号が格納庫から移動、二子山の山体がスライドして現れる内部の発進ゲートから出撃する一連のシークエンスは、何度見てもワクドキの名シーンです。
そしてもちろんその最大の特徴は、飛行中であろうともα号、β号、γ号の3機に分離して、連携攻撃をとれることです。
分離時もレーザー砲などでの攻撃が可能で、第25話では凍結怪獣ガンダーを相手にウルトラホーク3号を加えた4機による「カルテット作戦」を遂行したりもしました。
ウルトラホーク2号・3号もすごいぞ!
サイロの中で堂々たる威容を誇るウルトラホーク2号! ©円谷プロ PHOTO/講談社
ウルトラホーク1号は大気圏脱出性能を持ち、宇宙空間でも活躍することができますが、宇宙での活動に特化しているのが大型宇宙戦闘艇のウルトラホーク2号です。
宇宙空間ではイオンロケット推進により光速の2%というスピードで飛行することができ、V3などの宇宙ステーションとの連絡往還や宇宙での救助・戦闘などで実力を発揮するメカです。
その機首には強力なレーザー砲を装備し、異次元宇宙人イカルス星人の円盤などを撃破しています。宇宙からの侵略に備えるウルトラ警備隊ならではのスーパーメカと言えるでしょう。
一方、滝の水を割ってドラマチックに出撃するのが多目的戦闘攻撃機のウルトラホーク3号です。主にパトロールに使われますが、戦闘や輸送でも実力を発揮する、隠れた名機なのです。
充実したウルトラメカの活躍を楽しもう!
地底戦車マグマライザーは地中でも時速25キロで掘削しつつ進むことができる。 ©円谷プロ PHOTO/講談社
ウルトラ警備隊にはほかにも、ホバーシステムや光波バリヤーを装備したスーパーカー・ポインターや、第17話で地底ロボット・ユートムの活動する謎の都市を発見した地底戦車マグマライザー、第42話で地球原人ノンマルトが棲む海底都市を破壊した高性能戦闘潜航艇ハイドランジャーなど、人気の高いウルトラメカが多数登場します。
さらに、極東基地の第一次防衛網の要・宇宙ステーションV3や、V3の主力戦闘機のステーションホーク、防衛軍の最新科学調査船マックス号など、魅力的なメカが続々登場するのも、『ウルトラセブン』視聴の大きな楽しみの一つなのです。
『ウルトラメカ大全』でスーパーメカの進化と戦歴をチェック!
平和を実現するための科学力と、優しさを忘れない想いが結晶となったのがウルトラメカではないでしょうか。
そんなウルトラメカの実戦投入の歴史と全容、そしてウルトラヒーローとの共闘の歴史を、『ウルトラマン』から『ウルトラマンブレーザー』まで追ったのが『講談社MOOK ウルトラメカ大全』(税込定価:2970円)です。
人類が知恵を振り絞って、怪獣や侵略者と戦い続けてきた歴史をぜひ確認してください。