「ママお金持ちなの?年収いくら?」ー元銀行員ならこう答えますー
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「ママお金持ちなの?年収は?」
そんな質問を受けた時、あなたなら何と答えますか?
日本では、お金に関する話題はタブー視されがち。友人などの親しい間柄でも年収の話はあえてしませんよね。
この記事では、子供からお金のことを聞かれたときの対応について元銀行員の筆者が実体験をもとに紹介。一つの例として参考にしていただければと思います。
■ママはお金持ちなの?
子どもに「お金持ちなの?」と聞かれたとき、筆者は、「いつも楽しく暮らせるくらいのお金があるから、お金持ちのほうだと思ってるよ」と回答しました。
「お金持ちなわけないでしょ」など、否定的な答えはNGです。お金に対する前向きな考え方が子どもに身につくように、明るく回答してあげましょう。
冗談が通じる年齢なら、「大富豪だよ(笑)」などと答えてもいいかもしれません。
■年収を聞かれたときは?
子供に年収について聞かれたとき、筆者の家庭では、まだ子供の年齢が低くお金の価値が正確にはわからないだろうと思い、具体的な金額については伝えないことにしました。
代わりに、「がんばれば年収は上がるんだよ、でも他の人がずるいと思うといけないから、内緒にする約束なんだ」 と回答しました。
共働きで仕事を頑張っていること、その結果として複数の習い事をしたり、旅行に行ったりできるということも伝えています。
回答内容に正解はありません。伝えるのも伝えないのもその家庭の自由です。筆者は「努力すれば年収を上げることができる」と伝えるのは大事だと考えています。
子供が高学年になったら、具体的な世帯年収について話した上で、働く以外にお金を増やせる資産運用の方法についても伝える予定です。
■【オマケ】YouTuberって儲かるの?
YouTuberが豪邸に住んだり、豪華な旅行をしたりする姿を見て「YouTuber=お金持ち」と認識しているお子さんはたくさんいるでしょう。
しかし、YouTuberで稼げるのは一握り。稼げるようになるために、日々色んな企画を考えて、シナリオを作成して、動画を撮影・編集して、継続的に動画をUPすることは本当に大変だということを伝えています。
本人がYouTuberやインフルエンサーを目指すのは自由だと思っていますが、「どんな仕事も簡単には稼げない」ということは伝えています。
■子供の成長にあわせて
子どもにお金の話を聞かれたら、年齢と理解力に合わせて前向きな話をするのが大切だと思っています。
とはいえ「どこまで話せばいいのか?」という点は悩みどころですし、正解もありません。今回紹介した我が家の例を参考にしながら、どんな風にお子さまにお金について伝えるか考えてみてください。
文・勝目麻希(ファイナンシャル・プランナー)
新卒で総合職としてメガバンクに入行し、法人融資・金融商品販売等を担当。転職・結婚・出産を経て一時は専業主婦になったが、自分の金融知識や実務経験を活かしたいと独学でライターの道へ。現在はファイナンシャルプランナーの知識を活かして金融系メディアを中心に執筆。